最近では「あまり働かないけどお金が欲しい」というような趣旨内容の記事など見ますし、そのリンク先は株であったりFXであってり、よくわからない笑みなーだったりなどが多いのですが、このようなことをみんな全員ができるはずがありません。
必死に働いて仕事して世の中の役に立ってようやく対価としてお金を得ることができますので、働かないというのは対価をもらう機会が少ないということになるので、全員が同じようにできるはずがないんです。
営業のような目立つ仕事もありますが、事務や経理のような会社の裏方業務ももちろんあります。転職する際には経理から営業に行くような、職種が違う場合は要注意であって、自分の中に軸を持たないと社格とか年収とかよくなっても楽しくない場合があります。年収あがってもやりがいがないとか、業務内容が楽しくないとか、ワークライフバランスを重視できないとか、業界が嫌だとかこのような軸をきちんとしておかないとまず転職では成功しないと思います。今回はそのような中で、「やりがい」に焦点をあてまして、経理業務のやりがいについて触れたいと思います。
「縁の下の力持ち」の役割を果たす経理業務
企業の大きさや業種業態どんな企業でも、利益追求を目的としてビジネスを行っている以上は、お金と切っても切り離せない関係にあります。そして、経理の仕事は、そのお金の流れを数字で具体的に把握し、時には全体を観察しながら、企業活動の実態を把握する仕事となっています。企業にとって、お金の流れはビジネス活動で欠かせない血流です。
経理担当者は、そのような企業を出入りするお金の流れを的確に把握する最前線の現場にいます。
企業の日々の健康管理や定期的な健康診断を行う、かかりつけ医のような役割を果たしています。
一見すると「地味」にも思われがちな経理職ですが、こうして改めて仕事を分析していくと、大変重要な役割を担っている「縁の下の力持ち」であることがわかります。
細かい作業で得る達成感
では、こうした経理の職業上の性質から、どのようなやりがいが得られる可能性があるか検討していきます。
経理の仕事は、毎年1回の決算時に、貸借対照表や損益計算書といった財務諸表のかたちで集約されます。しかし、こうした財務諸表は日々の収支計算が年単位で積み上がった、細かで正確な努力の「結晶」だともいえるのです。周囲から、派手な賞賛は浴びないし、会社の売上に直接貢献する部門でもありません。また、毎日同じ作業の繰り返しでもあります。飽きてくることや、張り合いが感じられないこと、どうしても収支計算が合わず、間違いの原因箇所もなかなか見つからずにイライラしてしまうこともあるでしょう。それでも、こうした努力を財務諸表という具体的な形に結実させられるのは、経理担当者が細かい作業に喜びや達成感を感じられる賜物だといえるからです。末締めの処理などで、数字が一度でピッタリと合うと、一種の快感を得られたりもします。
日々の集計作業そのものに喜びや楽しさを感じられるようになれれば一人前です。几帳面な人に適性があるのは間違いありません。ただ、こうした集計作業は徐々にAI(人工知能)などによって自動化される流れが加速していくでしょう。よって、細かい作業に達成感をおぼえるだけでは、経理の自動化・機械化の波に呑まれて、将来的に経理の仕事へのやりがいが下がっていき、居場所も失ってしまう可能性もありえます。
他の部署の従業員に頼られたり、助けたりすることができる
お金と無縁の会社がないように、お金と無縁の部署もありません。
よって、予算や経費のことで他の部署から相談を受けたり、税金や社会保険などに関する難しい書類の作成を頼まれたりすることもあるでしょう。そんなときに、「あなたにしか頼めない」「いつも頼りにしている」と言い添えられたら、ちょっとくらい忙しくてもやる気が湧いてくるというものでしょう。
また、表計算ソフトや経費計算で悩んでいる他部署の従業員をサポートすると、感謝してもらえます。ともすると、日々の経理業務に無味乾燥な印象を抱きがちですが、経理を通じて外部の人々とふれあったりコミュニケーションを採ったりすることによって、社内での繋がりを感じることもできるでしょう。また、自分が必要とされている実感を得られれば、経理部の中にも精神的な居場所を見いだすことも可能なはずです。
お金を含めた会社業務を数字で整理整頓できる
洋服や書籍など、自宅にあるものを自分の中の基準やカテゴリで並べ替えたり、小道具を使って限られたスペースを無駄なく活用するのに楽しさを感じるなど、整理整頓が得意な人は、経理業務にも向いているはずです。
お金の計算をしているときは真剣で時間が経つのを忘れるほど集中できたり、色分けされたファイルに、大量の書類などをジャンル分けして収納し、順序よく棚に並べていく作業に夢中になれる人は、経理こそが天職といえるかもしれません。
まとめ
経理担当者は、つねに「縁の下の力持ち」の役割を果たします。たとえ地味であっても、会社にとって欠かせない存在ですし、経費節減で収益性の向上に貢献することもできます。一方で「自分が目立ちたい」「他人よりも優れた業務成績を修めたい」という欲求が強い人は一般に経理の適性が乏しく、ジョブチェンジを選択したほうが幸せかもしれません。