転職サイトと転職エージェントの違い
転職サイトの利用では、転職活動を自分のペースで進めやすくなります。
職務経歴書の作成や面接対策、応募先企業の選定などを自身で行い、自分のペースで応募スケジュールを立てるので、短い期間で転職活動を終わらせることも可能です。
また、転職エージェントを利用する場合に比べると、転職エージェントとの面談もないので、その時間の分だけ短くなるともいえます。
ただし、これら一連の作業に第三者の意見や客観的な評価が入らないので、職務経歴書や面接の受け答えの内容が企業の求める水準に達していなかった場合には書類選考や面接の通過率が悪くなり、内定獲得までの期間が長くなる場合もあります。
転職サイトの最大の特徴
一方、転職エージェントの利用では、転職エージェントの面談が発生するなど、一定の時間がかかります。
しかし、相談の中で職務経歴書や面接対策、求人選びなどに関して、転職のプロとしての確かな意見や客観的な評価が加わるので、応募先企業のミスマッチがなくなり、書類選考や面接の通過率が高くなる傾向があります。
このように、転職エージェントを利用することによって、逆に転職活動に費やす時間が短縮されるというケースもあります。
そのため、時間という観点では、それぞれに特徴があるものの、一概にどちらがいいとはいえないでしょう。
転職サイトの最大の特徴は、求人数の多さにあるといえます。大手の転職サイトが扱う求人数は何万件とあり条件を絞って検索をしてもかなりの数の求人が残るので、それらのなかから自身に合った企業を見極めるのも労力が要る作業です。
対して、転職エージェントが扱う求人数は転職サイトほど多くないこともあるほか、転職エージェントの利用では、自身が自由に応募先を決めるのではなく、担当者からの紹介によって応募できる選択肢が決まってくるので、応募できる求人数はさらに限られてしまいます。
しかし、転職エージェントは転職者のスキルや経験をふまえて採用可能性の高い応募先を厳選して紹介するので、数こそ多くはないにしてもマッチ度が高い企業と効率良く出会えることになります。また、転職エージェントは転職サイトが扱っていない「非公開求人」を多く扱っているので、幹部クラスや新規事業の責任者などの希少な求人に出会うこともできます。
書類選考の通過率は、転職サイトの利用時よりも転職エージェントを利用することで高まる場合があります。
書類選考では、転職者の職務経歴書から、「企業に貢献できる即戦力となり得る人材かどうか」などが判断されるので、職務経歴書の内容の良しあしによって通過率が変わってきます。
転職サイトを利用した場合、職務経歴書作成にあたっての自己分析やキャリアの棚卸しを一人で行うことになるので、内容が主観的なものになることもあります。
しかし、転職エージェントを利用すれば、担当者が転職者の強みやアピールポイントを転職のプロとしての客観的な視点で見つけてくれるので、企業にとって説得力のある職務経歴書を作成できます。