具体的な面接の質問に関するエントリ
具体的な面接の質問に関するエントリです。面接では志望動機や自己紹介、自己PRなどは必ず聞かれる質問ですが、その中でもよく聞かれる質問としましては、「ほかに受けている企業は?」という質問もあります。質問に対しては面談なので「OK」と「NG」があるのできちんと押さえておくほうがいいでしょう。「ほかに受けている企業は?」という質問に対するOK回答とNG回答の例文とポイントを見てみましょう。ちなみに、選考状況は、正直に答えて問題ありませんし、具体的な会社名を出すこともNGではありません。
下記では、回答例とともに、ポイントを解説していきます。
「ほかに受けている企業は?」のOK回答例
選考の軸を伝えて一貫性をアピールする回答が好ましい回答です。
OK回答例:「前職の営業経験を生かすことができる人材サービスの業界を中心に、御社の他に4社ほど受けております。」
回答のポイント
ただ単に「はい、4社くらい受けています。」と答えるだけでなく、「人材業界を中心に」や、「転職のお手伝いができる仕事を軸にして」などの企業選びの軸を伝えることで、一貫性を持って就職活動をしていることが面接官に伝わります。もし企業名を聞かれたら、その際は企業名を答えてもOKです。選考に進んでいる企業数や企業名は、正直に答えてOKですし、誠実さが印象に残るでしょう。会社選びの軸を一言添えると、転職活動の一貫性が伝わるのでさらによしです。
「第一志望の企業はどこですか?」のOK回答例
現在面接企業を絶対に言わないといけないわけではないですが、「御社が第一志望です」と伝えるほうが好ましいでしょう。
OK回答例:「お客様にも企業にも心強いパートナーと思ってもらえるような働き方が実現できることを軸に考えておりますので、その思いを叶えることのできる御社が第一志望です。」
回答のポイント
たとえ第一志望が面接中の企業ではなくても、基本的にはその企業への志望度が高いとアピールすることがマスト。第一志望が絞りきれてない、複数あるなどの場合は「第一志望群」として面接を受けている企業や、同じ業界の会社を複数ピックアップして伝えても大丈夫です。
面接で「ほかに受けている企業」を聞かれる4つの理由
これは企業側にならないとわからないかもしれないのですが、人事の立場に立った始点で物事を考慮してみましょう。
【1】内定を出す場合に、回答期限スケジュールなど考慮をするため
選考の具体的な状況を聞くのは、「採用したい人材に他社から先に内定が出されないように、内定通知や内定承諾の回答期限を他社よりも先に設定したい」からです。
詳しい日程などを面接官に聞かれたら、スケジュールを確認して答えるのがベストです。
【2】採用スケジュールを組むため
企業人事は、複数社の選考を受けている応募者の状況を考慮してスケジュールを組んでいます。採用活動や面談も年中ではなく、4月までには5名、などの人員計画を元に進めているため、また、自社採用スケジュールと応募者があうのか確認したい場合もあります。選考スケジュールを細かく説明する必要はありませんが、聞かれたときに簡単に答えられるように準備をしておきましょう。
【3】自社への志望度の強さを確認するため
複数社を応募していることを理解していても、自社への志望度の強さは重要視されるもの。志望度が強ければ、内定を出したときに辞退されるリスクを回避できるため、企業としては確認しておきたいポイントです。もし、第一志望ではない会社だったとしても、すべての企業に対して「御社が第一志望です」と伝えるのが基本です。
【4】志望企業に一貫性があるか確認したい
企業は、「応募者の志望する業界や職種」、「将来のビジョン」に一貫性があり、中途の場合は転職理由と矛盾がないかも確認しています。
そのため、選考を受けている企業と業界や業種が大きく異なったり、あまりにも多くの企業を受けていたりすると、「手当たり次第に応募していて、うちで採用しなくてもよさそう」という悪い印象を持たれる可能性も。応募する企業は一貫した軸で厳選し、もし業界や業種の異なる企業も受けている場合は、面接官が納得できる理由を添えて説明するとよいでしょう。
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